ケーススタディ

2021/12/22

地域の資源循環を促進させるアクティベーションとして、藤沢市中里小学校にて「ごみゼロゲーム」による体験学習を行いました!

2021年12月10日(金)に、藤沢市立中里小学校に在籍する小学4年生を対象に、楽しみながらごみの減量、環境問題について学んでもらうため、一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事の坂野晶さんを講師に招き、「ごみゼロゲーム」を使った体験学習を行いました。これは、藤沢市と小田急電鉄が締結した「持続可能な地域循環型社会の推進に係る連携協定」に基づき実施したものです。

坂野 晶(さかの あきら)さん                                                兵庫県西宮市生まれ。関西学院大卒。海外インターンシップ事業を展開する国際的な学生NPOアイセックのモンゴル代表などを経て、2015年に特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミー理事長に就任。2012年世界経済フォーラムのGlobal Shapers に選出され、2019年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では共同議長を務めた。現在は、一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事として活動する。 

※坂野さんのWOOMSインタビュー記事はこちら

今回、授業で使用したのは、「ごみを救え!」をコンセプトにした「ごみゼロゲーム」。これは、坂野さんが、子どもたちに楽しみながら“ごみ”の削減を学んで実践してもらうために、ゲーミフィケーション(※)のメソッドを生かして開発されたものです。日々、モノを使うときやお買い物をするときに、どうすれば「ゼロ・ウェイスト」につながるかが学べるようにデザインされており、リユース・リペア・リメイク・ロット・リサイクルといった「“ごみ”にしない方法」に加え、さらに「そもそもこのものを使わない方法はないのか」(リフューズ)を提案するとポイントが高くなるといった「“ごみ”を出さない方法」を能動的に考える仕掛けになっているゲームです。

※ゲーミフィケーション・・・ゲームデザイン要素やゲームの原則をゲーム以外の物事に応用すること

当日は、中里小学校4年生の約50名の子どもたちが参加。前月(11月)に『世界一受けたい授業』(日本テレビ)に出演された坂野さんの登場に、子どもたちは大喜び。楽しみのゲームの前に、先ずは、坂野さんからの「家からどれだけの“ごみ”が出ているのか?」「出された“ごみ”はどうなっているのか?」「なぜ、“ごみ”を減らさないといけないのか?」といった“ごみ問題”について分かりやすく理解できるお話からスタート。子どもたちも、坂野さんからの質問に、積極的に手をあげ元気よく答える姿も見受けられました。

そして、いよいよグループに分かれてゲームの開始。ここからは、藤沢市環境総務課・環境事業センター職員の方々、小田急線藤沢管区大和駅の駅長・駅員もファシリテーターとして子どもたちのグループに参加。子どもたちは、「トイレットペーパーの芯」「紙おむつ」「ストロー」など様々なごみになりそうな品目が書かれた「ものカード」を受け取り、「ごみを救う方法」(リユース・リペア・リメイク・ロット・リサイクル+リフューズ)を選択し、ポイントを競っていきます。特に最もポイントが高い「リフューズ」(そもそも使わない)を狙い、その代わりとなる方法を懸命に考え、子どもたち同士でヒントを出し合うなど、楽しみながら“ごみを救う”方法が創発されていました。また、ファシリテーターで入った藤沢市の職員の方々、大和駅の駅員といった大人と子どもたちの関係も、自然と身近になっている様子が見受けられました。

ゲーム後は、「どの“ごみ”を救うのが難しかったか?」「その“ごみ”をどのように救ったか?」などを、みんなで共有。最後に、坂野さんから、学んだことを今の生活で活かしていくために、普段捨てているごみの振り返りと、学校と自宅でできるごみを救う行動目標が宿題として出て、当日は終了となりました。中里小学校の先生からは、「あんなに夢中で話し合う子ども達を見たのは本当に久しぶり」という感想も頂きました。

WOOMSでは、ごみのない世界「Beyond Waste」に向け、このような地域社会や様々な共創パートナーと連携した取組みを今後も継続していきます。

reporter=田村 高志

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